MILANO

ミラノからお隣のスイスへ小旅行

ミラネーゼが街から脱出しています….この季節、観光客には気の毒ですが、人やクルマの数があきらかに少ないミラノも悪くありません。

屋外は35℃。でも、湿気がなく、からっとしています。クーラーが苦手なので、レトロなデザインの扇風機を物置から引っ張り出しました。ついでに、旧チェコスロバキア製セルロイド人形も。

ベルギー人デザイナーのドリス ヴァン ノッテンの靴は、モロッコの男性が履く、とんがりつま先のバブーシュのようで、初夏になるとよく引っ張り出して履いています。この靴を履いて、私もどこかへ出かけたくなりました….

ミラノからお隣のスイスへ3泊4日の小旅行を計画しました。ボーデン湖で有名な東スイスの街ザンクトガレンへ、さあ出発!

コモ湖を通り過ぎ、国境を越えてスイス領に入ります。しばらくすると車窓からお城が見えてきました。

かなりボロボロ….でも建物の一部はどうやら住まいのようです。

暑さも吹き飛ぶような、勢いのある滝があっちにもこっちにも….

休憩したスプリューゲンの街。ちなみにスプリューゲンという銘柄のビールをご存知ですか?私はてっきり、この街から生まれたビールだと思っていたら、じつはイタリアのビールでした。


あっ、スイスらしい家々が見えてきました。

階段を上って….

モダンな家が見えてきたら….

バラやあじさいの花が咲き乱れる….

ザンクトガレンに住む友人の家に無事到着です。

外観は古い建物ですが….

インテリアはアンティークの美術品とモダン家具の折衷です。B&Bのソファは、年2回ソファカバーを替えるそうです。これは春夏バージョン。いつも季節のお花がインテリアの一部のように飾られて….

書斎コーナーの可愛いミニチュアトルソー。友人が住むザンクトガレンの街は“サンガレンレース”と呼ばれる刺繍レースが有名です。この生地もこの街から生まれました!機会があれば、ぜひ市内にある織物博物館を訪ねてみてください。

織物博物館のエントランス。1890年製の手動刺繍レース織り機をはじめとする常設展示と、内容の充実した特別展示の両方を楽しめます。Textilmuseum St.Gallen   www.textilmuseum.ch

シャンデリアが主役のダイニングルーム。

お料理上手の友人がパスタを作ってくれました。ハンドメイドのお皿は、ザンクトガレン旧市街のアンティーク&インテリア雑貨ショップで購入できます。

Töpferschiibe am Gallusplatz:住所 Elsbeth Messmer am Gallusplatz 33-9000 St. Gallen

友人はこの店で美しいグラスも購入しました。

デザートのイチゴのタルト。もちろん手作りです!

ミントの葉っぱを飾って。濃厚な生クリームの美味しかったこと!

ハーブといえば….旧市街の広場で毎週1回オーガニック・マーケットが開催されます。

ヨーロッパの料理に欠かせないハーブを専門に売る屋台。パン、野菜など食料品が中心のマーケットです。

午後は、散歩がてら旧市街へ…. そもそも聖ガルスという修道僧が、西暦612年ここに僧院を建てたのが街の名の由来です。今年でちょうど1400年を迎えたザンクトガレンの旧市街は、お祝いムードに包まれていました….

ザンクトガレンの大聖堂。

和やかな雰囲気のオープンカフェ。

少々寒くてもヨーロッパの人たちは気にしません!屋外で食事をするのが大好きです。

市内にはErkerと呼ばれる飾り出窓が数多く見られます。

その数….111。

ワインバーの目印は樽の看板。

本好きの友人が教えてくれた市内で一番古いブックショップ。ヴィンテージの絵本、写真集やアートブックが充実しています。

Lüchinger Antiquariat&Buchhandlung:住所 St. Magni Halden 3-9000 St. Gallen

そして、ちょっと高台に登れば….羊や牛が放牧されています。

ここは100年以上も前に作られた貯水池。ザンクトガレン市内を一望できる素敵な場所です。

むかしは街で火事が起きたときに、ここから水を引いたり、リネン生地を洗うために使用されたそうです。

かつての貯水池は、現在プールとして市民に利用されています。

夕日を眺めながら、友人の家の庭で食べたアイスクリームも忘れられません。

ミラノへの帰り道、いつまでも見送ってくれた山たちの美しかったこと….