ジュエリーデザイナーのティツィアーナ・ヴィガノさんとは、親子ほどの年齢差があります。でも、同じ女性として尊敬し、慕い、ひそかに憧れています….人生の酸いも甘いも知っている彼女に比べれば、まだまだ経験の浅い私ですが、彼女の価値観と興味の対象は、私もすごく共感できます….生まれた場所も、青春を過ごした時代も、カルチャーや思想もまったく違うというのに！

ジュエリーはある意味、服よりも如実に自分らしさを表します。ティツィアーナさんのジュエリーをさりげなく身につけながら、私もマイスタイルを主張できればいいな！と思っています….

ティツィアーナさんの新作コレクション。ミルキーダイヤモンドを極細ゴールドで編んだ作品。

彼女は米国バーニーズ・ニューヨークと数年前までずっと取引をしていました。繊細なデザインとカラーは、一瞬にして女性の顔を華やかに彩ってくれます。

ティツィアーナさんの作品は、いつも彼女らしさに溢れています。斬新なアイデアや、たとえばスカルでさえも、彼女の手にかかれば洗練されたモダンなデザインとして生まれかわります。私も彼女のスカルチャームを大粒の黒真珠ロングネックレスと重ねて楽しみます….

彼女ははわざとヒビの入った天然パールと、カラーダイヤモンドをチョイスしました。歯がカクカク動き、クスッと笑える愛嬌のあるスカルは、１００年前ぐらいのアンティークの型。蝶ネクタイやシルクハットでおしゃれしたスカルもオーダーできます！

シルバーの大ぶりリング。アンティークショップで購入したクラシックなソリティアリングと仲良く合わせます！同リングで、ミルキーダイヤをクロスさせたデザインも大人っぽくて素敵です。

ティツィアーナさんの〈 好きなものはどこまでも好き 〉を貫く姿勢や、好奇心旺盛な一面。性格は大らかで、慎ましやか….そんなところにも惹かれます….彼女のアトリエには、グリーン植物や小さな花があちこちに飾られて….

選んだ花瓶もユーモアとセンスを感じます。内緒ですが、白雪姫に登場する７人の小人の大ファンなんです….

彼女のバッグや靴のコレクションはかなりあります….

マルニのローファーはビッグフリンジが素敵です。

私も大好きなゴブラン織りのスリッポンは、英国シューズブランドのチャーチ。

こちらもチャーチの新作サンダル。軽快に歩けそうです！これに….

マリア　ラ　ローザのバッグ。イエローは今季注目カラーです。そこで私もちょっと真似してみました….

マスタードイエローがおしゃれなFENDIのピーカブー。マーケットでたったの３€だった古着スカートとミックス＆マッチ。

それから….彼女のアンティーク・ジュエリーコレクションは、毎回お会いするたびに数が増えているような気がします….

パールとともに海の２大宝石といわれるコーラルのジュエリー（１９世紀ごろ）。

１８世紀の中頃から当時イギリスで生まれ、フランス、オランダで作られたカットスティール。鋼鉄の素材を小さくカット、表面は平らな研磨面をつけてダイヤモンドのような輝きをもたせています。

１８世紀のクロスのジュエリー。衣服に縫いつけるブローチ風やペンダントなど、当時は男性もジュエリーを身につけました。

ちなみに、私が最近夢中になっているジュエリーは….

アンティークのコスチュームジュエリーです。ティツィアーナさんが「シャネル風で素敵ね！」と褒めてくれました（笑）。そこで、ちょっと調子に乗って….

子どもが目で見て、手で触って楽しむ本 〈 ZOO DI SEGNI 〉 Mauro Bellei作     www.fatatrac.com

子どものポートレート写真集 〈 Ritratti immaginari 〉 こちらももおすすめです。

背景はまったくリタッチせず、ロケーションやモデルのキャスティングにたっぷり時間をかける、女流カメラマンのLoretta Luxが撮影。デッドストックの子供服のサイズ感も微妙に小さめで、グッときます！　　　www.contrasto.it

私がいつか、子どもの本やアンティークドールが好きだという話をしたら、ティツィアーナさんがさっと小さな箱を取り出して、嬉しそうに見せてくれました。じつは彼女も….

見せてもらったときは、同じ顔がいっぱい並んでいました….そして「ビスクドールの顔で何か創作してみては？」。彼女に促されて、咄嗟に私が考えたのはレースに縫いつけることぐらいでした….

ヨーロッパに強い憧れをもつ私と、まだ一度も訪れたことのない東洋に思いを馳せるティツィアーナさん。私たちをモノやイメージでたとえたら、きっとこんな感じです….２人ともかなりマイペースですが、ゆっくりと交友関係はこのまま続いていきます….