MILANO

バカンスシーズンの到来!

ざわざわしたバールでカフェを飲んでいると…. 「バカンスはどちらへ?」どこからか、バ・カ・ン・スという心地よい言葉が耳に聞こえてきます。そう、バカンスシーズンの到来です!

いつも突然思い立って旅支度をします。今回もミラノから車で片道3時間かかる、リグリア地方のモンテロッソ村へ週末旅行に出かけることになりました。きっかけは、そこでレストランを経営している友人ご夫婦が「そろそろ空豆の季節だから、一緒に食べませんか?」と誘ってきたからです。その美味しい誘いに乗せられて、そそくさとバッグに荷物を詰めはじめます….

10代の頃ちょっぴり背伸びをして、パリで買ったゴブラン織りのバッグ。使っているうちにハンドル部分が壊れてしまい、腕のいい職人さんに直してもらったり….ある日、泥棒に盗まれたのに、あとでバッグだけが戻ってきたり….私と一緒にいろんな旅をして、思い出がいっぱい詰まったバッグ。

「女性は新しい下着で旅をするべきよ….」知人の誰かが、何を根拠にそんなことを言ったのかは忘れてしまいました。でも、旅をイメージするときに、その言葉がいつも鮮明に蘇ります。そして、いま話題になっているのが….

Ti per te by Kristina Ti www.oviesse.com/tiperte

プレタポルテ&ランジェリーブランド、クリスティーナ・Tのデザイナーであるクリスティーナ・タルディートがランジェリーとビーチウエアのカプレルコレクションをエクスクルージブでOVSスーパーのためにデザインしました。ちなみにOVSストアとは、イタリアの大手衣料&雑貨スーパーのことです。毎月22日に新コレクションが登場します。気になるプライスは9,99€〜29,99€。

バカンス気分を盛り上げてくれるワードローブを考えるのも楽しみの一つです。米国ファッション雑誌をパラパラしていたら….

ガーゼ素材の涼しげなドレスが目に留まりました。一緒に合わせた大ぶりのハイジュエリーもインパクトがあります。

旬のエスニックテイストも気になります。そこで私も….

陽気なエスニック柄のガーゼドレス。パープル色のグログランテープでウエストマークして、アクセントをつけます。

ヴィンテージの半ズボンはミュウミュウ。アメリカンアパレルのタオル地ノースリーブに1960年代のコスチュームジュエリーを飾ります。目下、装飾的なアクセサリーに夢中です。

アルベルタ・フェレッティのトップスとホワイトデニムのスタイリング。シルクサテンに繊細なビーズ刺繍が施されています。まさにバカンス・モード!

肌の露出度が高い季節に大活躍のクルチアーニのミサンガ。ミラノのブティック前は、長蛇の列ができるほど人気です。デザイン&色違いを大人買いする女性をたくさん見かけました。

エミリオ・プッチのトップス。貴重なヴィンテージを大切に保管していた友人からの贈り物です。

着てみたらポンチョ風で、デコルテと裾部分のデザインが「うゎ〜麗しすぎます」

やれやれ、やっと目的地に到着しました。モンテロッソ村を見下ろす高台にある友人のレストラン・イル・チリエージョ。Ristorante Il Ciliegio- Localita` Beo- Monterosso al Mare- Tel.0187 817829

ここからの景色はほんとに美しく心が和みます。

テラスで夕焼けを見ながら乾杯!いいですね。

テキパキと下ごしらえをしている友人のロザンナ(奥)とエディ(手前)。

はい、前菜の出来上がり! おいしい料理が次から次へと出てきます。私の仕事はただ夢中に食べるだけ….

カジキマグロの薫製。

イワシ&カジキマグロのマリネ。

とっても大きなトマトのサラダ。

イタリア風南蛮漬け。

パプリカのグリル。

ムール貝のパン粉詰めオーブン焼き。

この時点でかなりお腹いっぱい!でも….

ごろんとパスタの上で寝そべっているエビを見たら….食べなくては!

それから、メインの魚の揚げ物。

揚げているところをジィーと見ていたら….あっという間に出来上がり。

あっちち….といいながら食べるのがまた美味しくて!

午後は、モンテロッソ村へ。

懐かしい屋台の魚屋さん。

店先のレトロな看板。

三角形のフォカッチャ。本場で食べるフォカッチャは、ミラノで食べるより数倍も美味しい!

昔々、貧しい漁村だったモンテロッソ。

いまでは、観光客を乗せたフェリーボートがやって来る立派なバカンス地です。

あっ、猫….

猫を見ていたら思い出しました。谷崎潤一郎著「猫と庄造と二人のおんな」

昔から大好きな1冊。なまなまとした人間模様の描写、太陽の日差しや温度まで伝わってきます。この季節、ぜひバカンスのお供に!

コレット著「青い麦」も季節限定で夏に読みたい1冊。

成熟した仏蘭西女流作家が少年少女の機微を描くと、こんなにも味わい深い小説になります。話題がだいぶそれましたが….

丘の上から眺める、夕暮れ時の景色にうっとり。さてさて、今回の旅の目的だった空豆は….

友人の畑でスクスクと育っていました!

柔らかくて、甘い空豆….ペコリーノチーズ(羊の乳から作られたチーズ)と一緒にそのまま召し上がれ….万歳!バカンス