今年も巡ってきたインテリア&デザインの祭典ミラノサローネ。デザインやアート、ファッションを超えた作品に出会えるインスタレーションと“架空の人物が暮らす家”をクリエイトした展示に注目
ミラノの新名所、建築家ダニエル・リベスキンドが設計したマンション13階のペントハウス
革新的デザインギャラリーの目利きオーナーが、エッジのある工業デザインをハイブリッドした空間は、ギャラリー初のインテリアプロジェクト〈Up in the sky〉
オーナーのロッサーナがこの空間で体験した感覚をもとに家具デザインを展示
インスピレーションはフォルナセッティの雲のソファ。「ここは、まるで雲の上に住んでいるような不思議な感覚だから…..」と、ロッサーナが語る
“よく働く人が住む家”がコンセプトのバスルームのコーナーには、落ち着いて仕事ができる机とスツールが
360度市内を見渡せるパノラマも必見! 事前に予約を申し込めば見学可能 rsvp@rossanaorlandi.it
後日ギャラリーでお会いしたオーナーのロッサーナ。「写真を撮らせてください」とお願いしたら「いいわよ、どうぞ」
しかし……カメラの前で静止ポーズするわけではなく、つねになにか動作しているロッサーナ…….う〜ん、さすが!
北欧発マリメッコは、日常をハッピーに演出するファブリックとテーブルウエアで、ブレラ地区の古いアパートメントを彩る
ファンタジーと現実、優れたデザイン性をもつ実用品にインスパイアされた2016年秋冬ホームコレクション
フィンランドを代表する2ブランドのコラボレーションは、アルテックの家具がマリメッコのデザインを引き立てる
2年ぶりにミラノサローネにカムバックしたHAY
北欧らしい色と軽さが特徴のスツールや椅子など、デザインと価格のバランスが優れている
50年代、60年代の偉大なデンマーク家具を大切にしながら、さらに革新的でコンテンポラリーなデザイン、ライフスタイル全体をコーディネートするコレクションが揃う
巨匠建築家ガエタノ・ペーシェの展覧会
焼きそばを固めたような作品
Gufram創設50周年を記念して10 CORSO COMOのギャラリーがポップに変身!
今でこそインテリア&ファッション雑誌のページでよく見かけるようになったものの、前世紀では“ただのラディカルデザイン”だった作品が、やっと“フツウに見えるデザイン”になってきたということか……
モードな視点でデザインアピールするビッグメゾンの展示も話題に。マルニのショールームがダンスホールに!
マルニのアーカイブスからチョイスした生地で作ったスカート。コロンビアの伝統的な踊りを披露し、こどもたちにダンスレッスンする場面も
コロンビアの女性たちが編んだチャリティコレクションのアウトドア用椅子やランプ
新しくオープンしたばかりのヌメロ・ヴェントゥーノのブティック
カルテル社とコラボしたライティング照明。バックの白シャツが欲しい〜
イッタラ×三宅一生のテーブルウエア
ロエベが誇るナッパレザーと優れた職人技によるハンドクラフト作品〈マルケトリー イン レザー〉は、クリエイティブディレクターのジョナサン・アンダーソンが考案した特別企画
ベイリー・スコットの椅子2脚を含むアンダーソンが選んだ20世紀初頭の家具は、新しい技術への挑戦、レザーとポップカラー使いで現代アートのような作品に
エルメスはメキシコの建築家マウリシオ・ロシャの会場構成で、すべての作品を通じてファンタジーや調和を表現
落ち着いた照明、レンガが積み上げられた会場。アーティスティックディレクターのシャルロット・マコー・ペルルマンとアレクシス・ファブリのディレクションのもと、新しい家具、オブジェ、壁紙とインテリア用ファブリックのコレクションをお披露目
昨年、ブランド設立40周年を迎えたアルマーニ。「原点を見つめながら未来に何を残すべきか」を探求するホームコレクションで、長年アルマーニの特徴となってきた上品なエンブロイダリーがテクスチャーとして取り入れられて
ファションと家具の深い結びつきを物語る新作〈アルマーニ/カーザ エクスクルーシブ テキスタイル バイ ルベッリ〉。コレクションを飾る幻想的な日本の風景がモチーフ
そして、ミラノサローネ最終日に立ち寄った個展〈50 manga chairs〉は、漫画の表現をモチーフにした50脚の椅子を発表
ヨーロッパで高い評価をされているnendoは日常の延長にありそうでない、誰もが考えつきそうでつかないデザインを、次から次へと提案してくれる日本発デザインオフィス
それぞれの椅子は漫画の表現性を持たせたフォルムに、新潟の職人が鏡面に仕上げている。漫画が持つ強い記号性を家具デザインに応用させることを考えたインスタレーション
会場には、かなりバカバカしい椅子たちが堂々と居座っている
日本が誇る漫画。時を経てグローバルに愛されるようになった漫画カルチャーのことを想う……この個展は、漫画表現がデザインの世界にじわじわと入り込んでいることを意味する!? その時代を生きるデザイナーはつねに何かを考えている…..モノがあふれている時代だからこそ、モノを生み出す力とエネルギーのウラにあるデザイナーの声に耳を傾けたい……