MILANO

街がまるごとデザインスペースに!

年に一度のインテリアデザインの祭典、
ミラノサローネが今年も4月に開催された。
アルマーニ/シーロスのミュージアム空間では
建築家・安藤忠雄の大規模な展覧会がサローネ初日にスタート
安藤忠雄の創造の原点でもある ’旅’ のスケッチと
安藤自身が撮影したモノクロ写真

会場内は、初期の住宅デザイン『住吉の長屋』からはじまり
国内外のアート・建築ファンが1年を通じて訪れる
NAOSHIMA計画の全貌を展示

この展覧会で初公開される『アルマーニ/テアトロ』(2001年) 
また現在パリで進行中の『ブルス・ドゥ・コメルス』までを紹介
「何回も会場をチェックするアルマーニに感動しました!」と語る安藤忠雄。
展覧会〈The Challenge〉はアルマーニ/シーロスにて
会期中〜2019年7月28日まで  www.armani.com/silos/jp/

そして、安藤忠雄の設計で18年前に完成したアルマーニ/テアトロでは、
アルマーニ/カーザの新ホームコレクションも注目された鮮やかな赤、
フォレストグリーン、
ペトロールブルーの新カラーをまとった
優雅な曲線を描くソファ、
ブラスフレームがアクセントのスクエアテーブルなど
フォルムやディテール、クオリティまで
美しいものを追求するアルマーニ

今年もアイデアにあふれ、趣向を凝らした発表をする
ラグジュアリーブランドがモードマニアの間でも話題にショップのウィンドウは
籠、かご、カゴ…
これは、ミラノサローネ5回目の参加となる
ロエベの展示『ロエベ・バスケット』
世界を舞台に活躍するハンドクラフト職人
10名が制作したアート作品を
サローネ期間中に展示&販売した
日本からもアーティスト数名が参加した展示ギャラリー。
竹工芸家の松本破風がロエベレザーと竹で制作した
写真手前の作品『Dud』。
奥の壁には稲藁で複雑な彫刻を手がける
アーティストArkoの作品をディスプレイ

ロエベの展示を見て感化されたのか、
デザインウィーク中は、
エンリー・ベグリンが作ったハンドメイドのバッグを
あれこれ引っ張り出して、
モノトーン服と合わせて
毎日スタイリング♪
作り手のこころの優しさやあたたかさが伝わってくる
エンリーの作品。
使い込むほどに味がでる世界にたった一つのバッグ!

↑このバッグは夫からのプレゼント。
誰かに愛されて大切に使われた
1950年代のロベルタ・ディ・カメリーノ

ミュウミュウはショーのセットデザインや
『eMIUticons』コレクションのロゴデザインを手がけた
パリのデザイン集団、M/M(Paris)(エムエムパリス)と
ミラノの小劇場で発表を行なった登場したのはプレイフルなスツール!
12色のマッチ棒のようなピース300本を
穴のあいたスツールに差し込み、
自由にカスタマイズできる
300脚のリミテッドエディション
『M/MATCHING カラースツール』は
ミラノのミュウミュウ サンタンドレア通り店で販売中

新作アームチェア『ポップ・メデューサ』
をローンチしたヴェルサーチ
パステル調の
ファンタジーの世界を体験できる
インテリアデザイナーのサーシャ・ビコフと
アーティストのアンディ・ディクソンが共同で手がけた
ヴェルサーチ・メゾンの新空間

エルメスはアーティスティック・ディレクターの
シャルロット・マコー・ペレルマンによる
エキゾチックなインスタレーションで
’素材’ をテーマにホームコレクションを発表
自然とカルチャーがリンクするように
石垣でグラフィカルに仕切られた空間で、
新作の照明やラグなどをお披露目
ミラノの美しい邸宅
カーサ・デグリ・アテラニ
猫ものんびりと
日向ぼっこ
この優雅なロケーションで
展示をしたディオールは、
ミラノのおしゃれなブティック、レストラン&バーなどの
インテリアデザインを得意とする
ディモーレ・スタジオとコラボレーション
ディモーレ・スタジオがディオール・メゾンのために
特別にデザインした14ピースの
エクスクルーシブコレクションを発表

デザインウィーク中は、市内のあらゆるエリアで
数々のプレゼンテーションが行われ、
まさに街全体がデザインスペースに!
ここにいるだけで、
何をしていようとそれぞれの方法で
みんながミラノサローネに参加している