ルキーノ・ヴィスコンティ監督作品のなかでも、とくによく知られている名作「ベニスに死す」。舞台となるリド島は1900年代初頭に貴族やお金持ち(ファションデザイナーのココ・シャネルも!)がラグジュアリーなバカンスを過ごす場所だった
昔もいまも訪れる人を魅了してやまないヴェネツィア!
ヴェネツィアは幾度訪れてもいい。春、夏、秋、冬…..春。どの季節も感動する場所は世界中を探してもヴェネツィアだけの気がする。霧が立ちこめていても、曇り空でも、真っ暗でも平気。それはそれで素敵!
初日の夜
広場を抜けるとゴンドラの停泊場
そして次の日
角を曲がると
この辺りは地元の人が通う庶民的なお店やレストランが多い。友人にすすめられたガラス職人の店のウインドゥ
ガラス職人のおじいちゃんは話好きで、ブラーノ島出身であるために昔はすごい差別を受けたこと、10代のはじめ頃からお師匠さんの小間使いとして働いていたこと、日本にマエストロとして招待されたことなどを淡々と話してくれた
それぞれの作品のトランスパレントな美しさといったら! ムラーノガラスで有名なムラーノ島にだって、こんな腕のいい職人はいない
小さな生き物たちをよく観察し、試行錯誤しながらガラスで表現する作品は、どれも唯一無二!
すぐ近くの波止場からフェリーに乗る
ヴェネツィア本土からムラーノ島までは10分くらいで着くが、ブラーノ島までは50分もかかる
トップバッターのムラーノ島
ようこそ! 島のあちこにアート作品が
昔はたくさんの職人がガラス制作をしていたであろうガラス工場がそのまま残っている
フェリーの中から撮影したブラーノ島
昔は極端に貧しくて苦労したブラーノの人たち。でも漁師の男たちとレース編みをする女たちは、底抜けに明るく、プライドと希望を持って人生を歩んだにちがいない
明るいカラーで塗られた家々は、歴史の偉人たちの勝利を喜ぶかのように見える
ゆらゆら揺られながらサンマルコ広場へ
この広場を見ると、ロミー・シュナイダーがオーストリア皇后エリーザベトを演じたオーストリア映画「プリンセス・シシー」の一場面を思い出す。ちなみにロミーはルキーノ・ヴィスコンティとココ・シャネル、その両方に愛された女優
最終日。ヴァポレット(水上バス)でヴェネツィア内回り観光!
橋は至る所に架けられている
近現代美術のコレクターでアーティストのパトロンだったペギー・グッゲンハイムの私邸が美術館に
Peggy Guggenheim Collection http://www.guggenheim.org/venice
アカデミア橋からつづく運河沿いの小道など、ミュージアム周辺は迷いながら歩いても素敵なギャラリーやアンティークショップに出会える!
モーターボート貸し切りでヴェネツィア観光をしているのは、威勢のいい中国人
サンマルコ広場のちょうど対岸にあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会
「聖コスマス、聖ダミアン、聖セバスティアンと聖ロッコとともに王座につく聖マルコ」を描いたティツィアーノの絵画が有名。ティツィアーノは、ルネサンス時代に活躍したイタリア人画家、ヴェネツィア派でもっとも重要な画家のひとり
ヴェネツィアのラストはもちろんゴンドラ!
これは観光客にあまり知られていない“向こう岸まで1人2€(地元人は0,70€)”で乗せてくれるシステムで、束の間のゴンドラ体験ができる
ミラノに戻って仕事再開♪
若手デザイナーのなかでも注目されているフェデリーカ。写真の勉強からスタートしてニューヨークに渡り、ミラノに戻って帽子職人としてボルサリーノ、モスキーノ、ロベルト・カヴァッリと仕事をしている
federica moretti http://www.federicamorettihandmade.com/
小物はビッグインパクトがブーム!?
ジェンツッカ・ビーニのユニフォームコレクション第二弾
右側の女性がデザイナーのジェンツッカ・ビーニ。ニットジャケットで有名なBarkもネクスト・シーズンからジェンツッカがクリエイティブ・ディレクターに
セルジョ・ロッシの靴コレクションを見ていたら、テラスでフラワー・パフォーマンス!?
フラワーデザイナーのさっちゃんが、ゲストひとりひとりの個性に合わせてブーケを作る
インテリア雑誌のページをベリッと破り、クルッと巻いて「はい、どうぞ」。このラフな感じがいい!
さっちゃんはコンセプトデザインギャラリーのオーナー、ロッサーナ・オルランディのお気に入り♪
今日は撮影日和。ミラネーゼのバッグの中身をチェック
スタイリスト兼ファッションデザイナーのカルロッタが自ら小物スタイリング
http://www.vogue.co.jp/fashion/trends/2015-04/24/milan-street-bagcheck
コルソ・コモギャラリーで巨匠アーサー・エルゴートの写真展
1990年代にスーパーモデルといわれたモデルたちを被写体に
素顔のリンダとクリスティ
個性派モデルのひとりだったクリステン・マクメナミー。大好きなモデルのひとり
モデルにスーパーがついた時代は、自由で奔放なクリエイションが炸裂! 撮影にもお金と時間をたっぷり使い、芸術作品と呼べるブラボーな写真をみんなで作りあげる喜びやエネルギーに満ちていた…..それを「よい時代だったね!」だけには絶対したくない。モノクロ写真の力強さから、シンプルで率直なメッセージを感じる今日このごろ……