MILANO

街と人にデザインパワーを Part 1

第56回目を迎えたミラノサローネ国際家具見本市。今年はメイン会場に6日間で165カ国から34万3千人を超える来場者数を記録した

このデザインウィーク期間中には、数多くのプレゼンテーションが市内のさまざまなエリアで開催され、朝から晩まで街と人がデザインパワーに潤う

ミラノサローネ期間中に新しくオープンしたインテリア&オブジェを取り扱うRaw

パリ発、アスティエ・ド・ヴィラットのセラミックやキャンドルが人気 Raw
http://www.rawmilano.it

トリエンナーレ・ミュージアム内で開催された展示〈still motion〉

グラフィックデザインが石という素材に向き合うとどうなるか…….が、テーマ

ポルトガルで採掘されたマーブルを含む石に、伝統工芸や革新的な技術を駆使しながら5人のグラフィックデザイナーがユニークな作品を発表

レーザー彫りされた石

プレゼンテーション第2弾は9月からロンドンのヴィクトリア&アルバートミュージアムで開催予定

健康サンダルで有名なビルケンシュトック

ライフスタイルの快適さをコンセプトにマットレスを含むベッドコレクションが初登場

会場はデザインギャラリー、ロッサーナ・オルランディ

ロッサーナ・オルランディではいつも新しい発見が

〈ペーパーエデン〉と題したメイド・イン・ジャパンの作品は精巧に作られた紙製のお花たち。ベッドで繰り広げられるインスタレーションは初々しさも毒々しさもあり、見る者に生死をイメージさせる PAPER EDEN  http://papereden.jp

ミラノにいながらにしてベニスの景色を一日中満喫できたら……….それを可能にしたのが〈アナザーヴュー〉のビデオアートプロジェクト

壁に掛けた窓を通して世界のどこかに誘ってくれる。さらにこのプロジェクトは〈かつて我々はそこにいた………〉という新プロジェクトに進展中。地球温暖化に伴いすでに消えてしまったかつての美しい景色を楽しむことができる ANOTHERVIEW https://www.anotherview.watch

ロッサーナ・オルランディが贔屓にしているアーテイストNacho Carbonellの作品

オーガニックなフォルムが可愛いカフェがある中庭。いろいろな花がウワッと仲良く咲いている

アートワークとインテリア雑貨をごちゃごちゃにディスプレイした2階のショップ

シュールレアリスムな空間に、いい加減に置いたようなソファの上のブランケットが現実ぽくってGood!

デザイナーのPiet Hein Eekだっ!(黒いTシャツ&デニムの男性)

彼の代表作でウレタン塗装した廃材木のテーブルとチェア

市内の歴史ある劇場ではトム・ディクソンがIKEAとコラボした家具を発表

トム・ディクソンがインタヴューを受けていた!(ジャケット&Tシャツの男性)

トム・ディクソン For IKEA

注目度がここ数年でアップしたブレラ地区

このブレラ地区で展示を試みたエルメス

地中海の厩舎をイメージした光のコントラストが美しいインスタレーションを、アーティスティック・ディレクターのシャルロット・マコー・ペレルマンが手がけた

オブジェ、家具、テーブルウエアなどのホームコレクショの新作を発表。とくにイタリア人イラストレーターのジャンパオロ・パニらがデザインしたインテリア用ファブリックと壁紙に注目が集まる

ミラノ中央駅の裏手で、長い高架下の新スペースがミラノサローネ期間中に展示会場に

独自の作品作りをするダッチデザイナーのマーティン・バースを知っていますか?

ハンドメイドの〈クレイ・ファニチャー〉。アートとデザイン、パフォーマンスを行ったり来たりするデザインは、これまでにない強い意志とコンセプトが見え隠れする

仲間たちと和んでいるマーティン・バースを発見!(黒い帽子&黒いパンツの男性)

メガフォンから発せされるのは、みんなの考えや意見、誰かに聞いてほしいと切に願う声のキョウソウ?!

隣のスペースで開催中のメリーゴーランドではなく〈タイムマシーン〉と名ずけられた展示

ミラノ市内の数カ所で作品を発表した照明デザイナーのサビーヌ・マルセリス。彼女はおしゃれセンスもなかなかで、若手ながらがんばっているデザイナーのひとり

異なるマテリアルをハイブリッドした照明を発表。個々は無機質でインダストリアルな素材をフェミニン&シンプルに仕上げて。服もそうだけどインテリアにおいても”ハイブリッド”というキーワードは気になる

殺伐とした場所、廃墟のような高架下の新スペースに、パッと明るい豪華な照明が突如現れて……..

「すべてのものにはそれと正反対のものが存在する……..」と、誰かがそっと囁いた

角を取り除いたソフトなフォルム、優しいカラーはトレンドのひとつ1978年生まれのイタリア人デザイナー、マッテオ・ゾルゼノーニの作品

今年のミラノサローネはイースターまえの開催だったので、アンティークショップの店頭には可愛いエッグスタンドがいっぱい!

ミラノサローネまわりの途中で立ち寄った骨董市やミュージアムショップ

フィッシャーマンの人形

ブルーノ・ムナーリがデザインしたラバー製フレーム
ヤッター! これでSemの絵をやっと飾れることに

今季いちばんに買ったサンダル

メンズ&レディース、キッズの服と小物をオリジナルで作って売っているRISI。内装もおしゃれでほんとは内緒にしておきたい店 RISI https://risimilano.wordpress.com

ミラノサローネでは、おしゃれチェックだって余念無く!
とっても素敵なネックレスをリネンシャツと合わせていた女性に声をかけてみました

お話を聞いたところ、家族の思い出の写真を小さくプリントアウトしてフレームに収め、チェーンで繋いでいったオリジナル作品だそう

ふと足を運んだ会場でいただいた氷菓子

人とモノ、人と人、人と場所…….さまざまな出会いがあるミラノサローネ。いつも楽しいハプニングの連続!