MILANO

b u o n * a n n o

新年あけまして
おめでとうございます。
皆さまの
ますますのご活躍をお祈りいたします昨年の暮れに、
四半世紀ぶりにキオッジャを歩く
古くから漁業が盛んで、
カラフルな漁船が独特の景観をつくる
ヴェネツィア潟南端の島キオッジャ

のどかな田園風景がつづく
ヴェネツィアとパドヴァを結ぶ全長160kmのブレンタ運河。
運河の周辺には、
16世紀から18世紀にかけて
豊かな人々やヴェネツィア貴族たちが建てた
バカンスを過ごすヴィッラが数多く残る
11ヘクタールという広大な土地に、
114 室を有するヴィッラ・ピサーニ
美しいフレスコ画で飾られた舞踏の間
このヴィッラでいちばん重要な広間。
オーケストラが陣取る黄金のバルコニーが
明るく、輝くような華やかさを添える

庭園のエントランス
お行儀よくお座りする彫像のまえで
愛犬ノリが記念撮影

16世紀頃からヨーロッパでは
庭園のなかにラビリンスがつくられた
低い生垣でつくられた迷路。
勇んで子どもたちと挑戦したものの…
同じ場所をぐるぐる回るだけで
失敗に終わる(悲)

さまざまな土地を歩いた2018年。
心に残るカントリーハウスがある
カメラマンの夫マルコが
修行時代にお世話になった英・写真家の師匠から
「トスカーナに家を買ったから、
よかったら遊びにおいで」と、お声がかかり
訪ねた先は…草サッカー試合ができる敷地と

竹林の庭がどこまでもつづく
カントリーハウス。
その桁ハズレのスケールにびっくり
ここはかつて
伊・女流芸術家がより暮らしやすく、
作品づくりに没頭できる広い場所をもとめて
住まい兼アトリエを構えた場所


かつて
、自家製オリーブオイルがここで作られていた
屋外に残る作業場
芸術家がよく作品に用いた大理石。
ルネッサンス時代にかのミケランジェロが
石をもとめて通ったという大理石で有名なカッラーラは
カントリーハウスからもほど近い
部屋のなかに一歩入れば…
随所にこだわりが散りばめられた
インテリア空間が広がる芸術家の手によるウォール装飾



レンガや石、木材を贅沢に使用した
1970年代当時のままの内観は、
長い年月を経てもモダンでため息が出る
優しい光が
差し込む書斎
ここからの
眺めが最高!
木のぬくもりに包まれた
心地よいバスルーム

お天気がよい日は、
庭で優雅なブランチ
もうすぐ70歳になろうとするマルコの師匠が、
ずっと変わらず持ち続けるロマンスを垣間見ることができた
カントリーハウスでの長くて楽しい1日

現在、ミラノのパラッツォ・モランド モード美術館では伊・女優ロザンナ・スキァフィーノの
貴重なワードローブを一般公開中
映画スターとして
活躍した1960年代そして、
1980年代から1990年代にかけてミラノの上流社会で着飾ったドレスをはじめ
サンローランのサファリジャケットやスモーキング
ロザンナのワードローブすべての
写真撮影は
夫のマルコが担当した
それらが1冊の本になり喜びもひとしおPalazzo Morando / Fashion Museum
現在公開中~2019年9月29日まで

やっと迎えた1年の最後の日
友人宅で
大晦日のパーティ
アツアツの丸焼きローストの出来上がり。
去勢鳥(イタリア語ではカッポーネ)を皿に盛るジャンフランコ

プリモ(第一の皿)は
料理好きの夫が作ったクスクス
和食器に盛ると
見栄えアップで美味しそう!?

イタリアでは年越しそばではなくて
‘お金を呼び寄せる’と言われ縁起のよいレンティッケ(レンズ豆)と
コテキーノ(脂身の多い豚のソーセージ)を食べる

食いしん坊の仲間たちと
ひたすら食べて、飲んで、おしゃべりして…
新年を待つばかり!!!