MILANO

太陽とバカンス

私のお買い物語。ミッキーの足もとに注目。
このボリューム、このカラーにグッとくる♡
そこで今狙っているのは、厚底クロックス新作のRocco P.のローファー。
どんな服ともスタイリングしている、いちばんのお気に入り。
フレッシュなキイロは集中力UP、気分もハッピーになる

ヴィンテージストアで出会ったレオナール。
尖っていたあの頃には想像もしなかった服を買ったり、
着たりしている自分がいる。’好き’ のベクトルも変わっている布地やパターンの美しさに感動。
しかもラクしてきれいがかなうありがたいドレスビーチでもレストランでもマルチに活躍するリゾート映えドレス。
視線が上に集中する小さいポケットのデザインと
手をガバッと入れられる便利な脇ポケットは私的に大事なポイント夏のお供たち。左から貝チャームのネックレス、新しく仲間入りした
ジェリービーンズみたいなトルマリンの首かざりは
とくにイエローにひかれて、
ノーブランドのサングラスは夏限定、本物のカエルちゃんの小物入れ

ベルト1本でも妥協したくない。
気にいるものがなければ直接メーカーを訪ねることも。

革の質感、太さや厚み、ステッチの入れ方、バックルのデザインなど、
細かい客のこだわりにベテランのスタッフが耳を傾けてくれる

FAUSTO COLATOショールームの奥は工場なので
職人さんも顔を出してきて(ちなみにここの職人さんはバイカー。
俺スタイルをつらぬいていてカッコいい!)
できる・できない、新たな提案などをどんどんしてくれるこの夏はメッシュベルトがほしくて探していたところ、
へんな加工をしていないナチュラルレザー、
レザーが切りっぱなしでもヤボったく見えない風合い、
ひかえめなバックル(オシャレすぎるのはアウト!)
先っぽが長めでいろいろアレンジできる。
これらすべてをクリアしたベルト

チェーンベルトはヴィンテージ。
エナメルレザーのフリンジがアクセントに

気分が上がる小物も夏だからこそ♩
ポップアートの旗手・アンディ・ウォーホルが
自分の好きなものを作品にしたマリリンのコインケース。
リップ型小物ケースは妹の手づくり♡

エルメスのスカーフ。
モチーフはお土産屋に売っているボトルシップ。
ミニチュアの船が入ったガラス瓶コレクション

トップの高いストローハット。
アジア(たぶんタイ国)の民族が畑仕事の最中などに使っていたバッグ。
くったくただけどそこが好きで、ビーズとかポンポンもかわいいカジュアルなTシャツでもよそ行きワンピースでも、
なんにでも関係なく帽子とバッグを合わせちゃう

そしてこの夏、最大級のお買物をした。
「気合を入れて指輪を買うぞ」と決めてANACONDAトランスパレント(クリスタル)の石が3つ並んでいること。
これが唯一の私のリクエストオーナー兼デザイナーのモニカに相談してから1ヶ月後、
モニカが試作を重ね、スペシャルな作品をいくつか用意してくれたその中から選んだ指輪がこれ。
がんばれ、がんばれ、と背中をおしてくれる。
しわしわお婆さんの手にだってそっと寄り添い、
癒し、心のささえになってくれそう

わたしたちに必要なのはレジリエンス(=復活力)。
この先の読めない世の中、生きていくのは誰にとっても簡単じゃない。
大丈夫だと思えなくてもいい、大丈夫なフリをしなくてもいい。
もしも不安になったら、ひとりにならないで誰かとおしゃべりする方がいい

ウィズ・コロナでレジリエンスとということばに、静かに共感する。
復活力とはなんだろう? 困難にぶち当たっても倒れない強さのことじゃない。
倒れても、転んでも、もがいても…どんなに時間がかかっても
また立ち上がり、一歩を踏み出そうとする勇気と行動のことだ。
しなやかに、負けないその強さが、今きっと求められているから

ビーチ、太陽、バカンス。ハッピーなムードを求めて、バカンスへ。
はじめて訪ねるアブルッツオ州(ミラノから高速で約5時間半)アドリア海に面した静かなリゾート地フランカヴィッラ。
そこを拠点に毎日海岸線をドライブ。気ままにストップオーバーしながら

海に突き出たレストラン夏の期間は予約がいっぱいなのに、直接オーナーと会って話をしたら
テーブル席をわざわざつくって用意してくれた(^^)
そう、アブルッツオ州の人たちは親切でとてもやさしい。
しかも馴れ馴れしくなくて、心地よい距離感をキープしてくれるメニューは日替わりコースのみ。
その中の1品ペスカトーレのパスタはうどんのような食感

アブルッツォ州のオルトーナからヴァストにかけて、
アドリア海沿岸でたくさん見られる漁小屋トラボッキの風景18世紀ころ、網漁のためにつくられた木製の建築物は
現在、バールやレストランに(上記でご紹介済み)

おやつの時間ですよ♩アブルッツオ州では、クリスマス・シーズンによく食べられる
お菓子PAN DUCALEがあるシーズンではないから半分あきらめていたら
スーパーの棚に2個だけ在庫が残っていた(ラッキー!)セルビア人の友人が故郷から取り寄せてくれた
コーヒーBonitoといっしょにいただきます!セモリナ粉のケーキ。
クスクス料理を食べる人はきっと好きかも。
アーモンドとチョコが贅沢に入っている

羊肉の串焼きアロスティチーニアブルッツォ州は海もあるけど山も多い。
かつて羊飼いたちが食べていた質素な食事が
一般の食卓にも広まり名物料理に専用グリルで焼きながら、できたアツアツを
家族や友人たちとワイワイ食べる。
となりで美味しそうに焼く夫のマルコは、
まるで焼鳥屋のオッちゃんみたい(^^)

海外でも有名なイタリアの詩人のガブリエレ・ダヌンツィオ。
今回の旅で、ぺスカーラの街にはダヌンツィオの生家があるのを知った。
その彼と交友関係にあった画家のフランチェスコ・パオロ・ミケッティミケッティが老後を過ごしたフランカヴィッラには、
故郷アブルッツォの自然を愛した風景画や宗教画が残っている

自然、美食、カルチャー…この旅でエネルギーチャージできた。
ミラノでは少しだけ落ち込んでいた私

できてもできなくても、あまり自分を責めず
ゆっくりでもいいから前へ進もうと思っている