MILANO

人生を豊かにするデザインとは?

ミラノは春を飛び越え初夏のような陽気。
Tシャツやサンドレスでデザインウィークを軽快に飛び回る
数年前からミラノサローネの人気スポットは
‘並んで待つ’のがお決まりに
トルトーナ地区の
スーパースタジオで
‘動作のフォルム’をテーマに
10作品を発表した〈nendo〉

「variations of time」は中央がくびれたガラス容器のなかを
重力によって砂が落ちていく。
この単純な構想をベースに、砂の流れる速度と角度をデザイン
砂の流れ方に変化が生まれ、
時間の感じ方にも変化が生まれる
‘時間そのものをデザイン’
しているかのよう

セラミックのかたまりを
平滑な面で上から押し潰すという動作
それがそのままカタチになった「press ties」


人の動きや光の量に合わせて
自動で開閉するブラインド「blooming shades」
まさにモノが人に反応し、人がモノに呼応する。
ネンドの卓越性は、モノの動きを’シンプルなカタチ’にしたうえに、
‘!’という、ユーモアにあふれているところ

会場出口には
ガチャガチャコーナー
nendo.jp

活気に満ちていたスーパースタジオ周辺
オランダ発
インテリアブランド〈moooi〉は
マルセル・ワンダースが
2001年に設立

‘絶滅した動物’をテーマに
冒険心いっぱいのコレクションが話題に

Dodo Pavone (孔雀)からインスパイアされた
ウォールカバーリング

Armoured Boar (猪)からは
ガーゼと和紙をミックスした作品が
独特のシュールな世界観

フィッシュネットのような照明

こちらはイクラ?

恐竜の卵?
mooi.com

〈al fresco〉でランチ休憩
自然に囲まれた広い中庭は
都会のオアシス
いつ訪れても
おしゃれピープルでほぼ満席
彩りがキレイな
パン&野菜のマリネ
シーフードのパスタ。
ふたりでシェアできるボリューム
alfrescomilano.it
〈vitra〉は時代によって変化を遂げてきた
家具にフォーカス
約200点のチェアを中心にした
家具やオブジェを
キュレーターのロバート・スタッドラーが
共同生活空間というアイデアを発展させながら
社会の移り変わりが
家具に与える影響について探求
vitra.com

ジュエリーデザイナーのドナテッラ・ペッリーニ。
アトリエ&ショールームでは
ミナ ペルホネンの皆川さんとドナテッラのコラボレーションで生まれた
クッションのオブジェ&アクセサリーコレクション(ミナのテキスタイルで!)
のお披露目会
会場にて皆川さん、ドナテッラのおふたりとしばし楽しいおしゃべりを。
ミナ ペルホネンとペッリーニのファンがたくさん訪れ、
夜遅くまでパーティは盛り上がって
pellini.it

〈taverna moriggi〉が遂にリニューアルオープン!
オッさんに混じって渋い酒を飲むのがかっこいい!
と、思っていた20代
かつて、よく通った居酒屋
tavernamoriggi.com

デザインのセレクトショップとして
つねに注目されているロッサーナ・オルランディ

個人的な視点で気になる’オーバーラップ’
イレギュラーなフォルム、異素材が重なり合ったり、
ひとつの枠にとらわれないデザイン
ファッションではよく耳にするハイブリットスタイル。
伝統やスタンダードなものにひねりを加え
モダンに昇華した’ニュースタンダード’に惹かれる
伝統工芸の寄木細工
テイストの違う文様を
イレギュラーにミックスしたデザイン。
複雑かつ洗練された家具に
nadadebs.com軽やかでフェミニンなパーテーション
その秘密は?
サテンのリボンテープ

オーストラリアの先住民の協力を得て
製作された’アート・ペット・ランプ’
ペットボトルを再利用して作られる
ランプのプロジェクトは
2012年コロンビアからスタート
acdo.es

トレンド予測の専門家として知られる
リーエデルコートとグーグルが、
ロッサーナ・オルランディのギャラリーで
‘モダンコクーン’展を開催
オランダ人デザイナー、キキ・ファン・アイクが手がけた
壁掛けが示唆するごとく
現代のライフスタイルにスッと溶け込む
ハイテク機器と日常的なオブジェを紹介
’21世紀はホームオフィスの時代’
オフィスだけが仕事場ではもはやない。
私自身がそうであるように
自宅で仕事をする人がこれからどんどん増えていく…
とともに、ライフタイルも変化する
さらに着心地のよい服にシフト。
ニットやジャージー素材、
ナチュラルとハイテク素材のミックスなど
部屋着という感覚はもう古いし、そういう考えも捨てるべき。
ふらっと友人や仕事関係者が自宅を訪ねてくることだってある。
ナチュラルだけど少し緊張感のある(カラーで引き締めたり、
ジュエリーを添えたり)スタイリングを心がけたい!
インテリアだって居心地にこだわる。
ソファやアームチェアを主役に、ピンポイントの小物たち…
そこへグリーンを配置する
カラダが喜ぶものを味わう。
旬の野菜や果物、一杯のコーヒーにこだわったり…
ハイテクとクラフトを融合した心地よいインスタレーションを通して、
新しいライフスタイルのコンセプト、そして
小さな一つひとつの積み重ねが
人生を豊かにしてくれることを私たちに教えてくれる