インテリア&デザインの祭典「ミラノサローネ」が今年も巡ってきた! 街全体がオープンな雰囲気で、デザイナーの私邸や歴史ある館、廃墟もおしゃれな展示ギャラリーに変貌する。そう、ミラノサローネはバカンスのような気分でデザインを旅する7日間
ロッサーナ・オルランディのデザインギャラリー。いつも面白い発見やサプライズがある場所
最近、ますますポップになったGuframの家具。1970年代に生まれたコートハンガーCactusは、当時から反デザイン運動の象徴となり、現在も人気のコレクターズアイテム
オーナーのロッサーナ・オルランディ(左)。ビッグフレームの眼鏡がトレードマーク
ジャジャジャ・ジャーン♪
ロッサーナ・オルランディの顔はスツールにも登場!
スペイン人デザイナーのナチョ・カーボネルの姿も! ミラノサローネのよいところ(その1)は、市内のあちこちで有名アーティストやデザイナーに会えること。ファッションデザイナーをミラノコレクション期間中に街で見かける…..なんてことはまずない
手を使うプロセスとマテリアルの探求を大切にするナチョ・カーボネルの作品を通して、イマジネーションをどんどん膨らまそう!
デザインユニットTOILETPAPERのグッズを購入できる仮設ショップが市内にオープン
ここはミラノのド真ん中、証券取引所がある広場
この証券取引所内では、期間限定デザイン・ミュージアムを開催中。場所柄なのか、細かいセキュリティチェックを通過しミュジーアムへGo!
サンバビラ広場まで歩いたら、BMWのプロモーション(!?)に遭遇
はじめて訪れるギャラリーへどきどき胸を高まらせながら歩く。地図を見ながら着いた先は…..
ほんとにここ? と疑いたくなる、古いアパートの中庭にある元工場や倉庫
ガレージがおしゃれ。絵なんか飾っちゃって!
なんでもないフツーの自転車が置かれたギャラリー入口。さぁ、中へ入ってみよう…..
ミラノ万博が開催される絶好の機会に、万博テーマである「食」にちなんだデザインが見られるギャラリーと聞いたけど…..
そんなに広くはないスペースで、若手から有名デザイナーまで参加
お腹がぽっこり空いたビスケット
食事をする道具として使えない、食べられない、ユニークなデザイン
ここは作品一つひとつも興味深いけれど、空間の使い方はもっとよかった
南米への愛とハッピーなデザインといえばマルニ!
ボゴタの南国フルーツを五感で楽しむマルニのインスタレーション
今回もコロンビアの女性たちのハンドメイドによるスツールや籠バッグを販売
ミラノ万博の場外オフィシャル・パビリオンのトリエンナーレ・ミュージアムでは Arts&Foods 展を開催中
各国の旗をテーマにしているけれど…..
ポップアートはその時代のフード事情や大量生産など社会状況もよくわかる
本物のパンで制作した一人掛けソファや家
時代のメッセージ、食の危険性や未来までを見つめる展覧会は要チェック! Triennale http://www.triennale.org/it/
街角の金物屋をチョイスしたオランダのデザイン集団Droog
カプセルの中から出てきたのは釘。それぞれ顔の表情は違うみたい…..いっぱい欲しいかも!
期間限定IKEAストアが、ナヴィリオ運河エリアに登場。ミラノサローネ終了後もずっと9月までオープン
マタリ・クラセットがIKEAとコラボレーションした “いっしょに料理しよう、いっしょに居よう” プロジェクト
via tortona通りを歩いていたらウォールアート!
ラグジュアリーブランドのルイ・ヴィトンは歴史ある館で旅にインスパイアされた「オブジェ・ノマド」を発表。1854年の創業以来、大切にしてきた “旅の真髄(こころ)” を、世界で活躍する9人のデザイナーたちが新作オブジェで表現
このプロジェクトのために特別に開発されたレザーを使用したスツール。折り畳んで持ち運びが可能
ルイ・ヴィトンの巾着バッグ「ノエ」からインスパイアされた磨りガラス製のランプ
ちなみに「ノエ」は、1932年にヴィンテージのシャンパンボトルを贈るためのキャリーバッグをシャンパン製造業者から依頼され誕生したそう
シャルロット・ペリアンが1934年にデザインした伝説のプロジェクト「la maison au bord de l’eau (限りなく水に近い家)」の展示もルイ・ヴィトンがプロデュースを手がけミラノサローネでお披露目
ミラノサローネのよいところ(その2)は、購買目的がないと普通は入りにくいショールームのドアを、簡単に押して、中へ入ることができるから
大手イタリア家具メーカーのモローゾ。今年の展示はなんだかいつもと様子が違うぞ! よりコンテンポラリーに、よりミニマリズムになっている
モノトーンで無機質な空間と家具はおしゃれ度がグンとアップするという好例。差し色の赤やキイロが効果的
moroso http://www.moroso.it/
やはり大手イタリア家具メーカーのドリアデが、新しいショールームを市内にオープン
ミラノ貴族が好むクラシックな雰囲気に、イタリアモダンのエスプリが随所に見られる家具やインテリアオブジェ
driade http://www.driade.com/
ミラノでいちばん好きなデザインギャラリー
おしゃれでもなんでもない、新旧家具がごちゃごちゃした感じが好き
2階ではイタリアの職人技やハンドメイドに注目した作品を展示
新しく生地を張りペイントを施したアンティークの椅子3点
額縁の向こうに見えるとなりの部屋
ガラスで表現したジビエ
静物画から抜け出したようなガラスの作品。“クリエイティブな表現のベースには職人技が重要な意味を持つ” という強いメッセージがこもった作品の数々..….
ミラノサローネ前半終了後、自宅に招待した大切な友人からうれしいサプライズ!
ゴブラン織りの生地をラフに巻いた花束。ミラノサローネ前半が終了した感想は、すべてを隈無く見ようと思ったら1週間といわず1ヶ月かけてゆっくり、じっくり見たい……デザインが与えてくれるパワーや情熱を感じながらサローネを歩けば…..気分はやっぱり愉快なバカンス!