MILANO

ぐるっと、フィレンツェ巡り

これまで何回も訪ねたフィレンツェ。
今回は、新しくオープンした場所、
会ってみたい人、
食べてみたいものがいくつかあり
フィレンツェ1日巡りを計画

道幅が狭い旧市街計画通りまわろうとしても
住み慣れない場所はやっぱり難しい。
「道を間違えてもいいや!」
くらいの気持ちで迷っても楽しい!
いつも新しい発見があるから
ほらっ、かわいい帽子屋さん
みーつけた!

フィレンツェのおいしいものと素敵なところを紹介している
ある一冊の本に出会った。
写真入りで、イタリア製の石鹸を紹介しているページに
目が釘ずけに
small good thingsが大好きな私でさえ
その石鹸の存在を知らなかった…
ということで、
本で紹介しているフィレンツェの古い薬局に
わくわくしながら入る
店主にすぐ石鹸のことを聞いてみると…
「その本のことを知っている。でもその石鹸は
イタリアでは作られていない。アレッポ石鹸のことだよ」
「……(私)」
シリア産アレッポなら普段から私も使っていて
そのよさを知っている(と、心のなかでつぶやく)
すっかり肩を落とした私に、店主がすすめてくれたのは
ショップオリジナルのオリーブ石鹸。
真っ赤な包装紙がお洒落

アルノ川に架かっている橋を渡り

目指すはサント・スピリト教会の周辺

細く長いサント・スピリト通りには
工房やアンティークショップ、
小さくても素敵な店が
集まっている


奥にアトリエがあるアンティークショップ[Luca]
オーナーのルカさんに会いたくて
ウィンドウに張りついていたら
後ろから大きなクマさんのようなルカさんが現れ
一緒に店へ入ることに。
初めてたずねる場所だけど、きっと欲しいものが見つかるはず!
と思っていた通り、
ずっと探していた1920-30年代の
床屋で使っていた鏡をみーつけた!
ルカさんの世界観にひたれて大興奮

ひとりランチでも気軽に
トスカーナ料理を楽しむなら
中心から少し離れた場所にある
ほぼご近所さん&常連さんばかりが集まる小さな店[Alla Vecchia Betttola]
この店では相席がふつう

サービスでポテト入り卵焼きが

つるつるペンネのベットラ風(お店の名前)
ボリュームたっぷりピリ辛トマトソースのパスタ

午後からは中心にもどり

ウフィッツィ美術館があることで知られる
シニョーリア広場とサンフィレンツェ広場とのあいだにある
メルカンツィア宮殿
この宮殿内に
新しくオープンしたばかりのグッチ・ガーデン
全3フロアに6つの展示室、実験的なフィルムを鑑賞できる映写室、
2つのショップとレストランがある

ギャラリー展示室[Guccification]では
ブランドロゴにフォーカス
ブランド創設の1921年から現在に至るまで
さまざまな方法で表現されてきたグッチのダブルG
グッチゴーストとのコラボレーション、
ダブルGにパンクスピリットを吹き込んだ
サイモン・フォックストンなど、
アーティストの作品を通じてブランドロゴの魅力を探求
トレバー・アンドリューの
手描きアート・ウォール

グッチを象徴するアイコン&モチーフをディスプレイする
ギャラリー展示室[Paraphernalia]
ローファー、ホースビット、バンブー…
誰もが知っているアイコニック・ピース
トム・フォードの白いドレスと
フリーダ・ジャンニーニのブラックドレスが
まるで対話をしているかのよう
チーーーズ!
19世紀の油彩肖像画を背景に
グッチ・ガーデンのスタッフと記念撮影。
ギャラリーを案内してくれたスタッフの制服は
ジュート素材のコートとビットモカシン

チッ、チーーーズ!
対する私は、ジェイド・フィッシュ作
ウォールペーパーを背景に
リラックス仕事着

3番目のギャラリー展示室[Cosmorama]

ここはスーツケース、ラゲージをフューチャー
レザーグッズ専門店としてスタートを切ったブランドの
原点を見つめる場所
とっても素敵なピクニックボックスを
みーつけた!

動植物に対するグッチの情熱を
垣間見ることができる
最上階のギャラリー展示室[De Rerum Natura]
グッチのストーリーを語るのに
過去から今に至るまでのデザイナーの作品をディスプレイ。
グッチの現クリエイティブ・ディレクターである
アレッサンドロ・ミケーレの
インスピレーション源を探る、ラボのような空間

V. アッコルネロ作フローラプリントや
1950年代に制作された動物モチーフの
シルバー彫刻など、
レザーグッズだけでない
グッチの革新性に触れるギャラリー展示室[ephemera]

階段でグランドフロアまで行く途中に若手スペイン人アーティスト、
ココ・キャピタンの手書きフレーズ

アンティークに造詣が深いアレッサンドロが
さまざまな国や時代の家具を
独自にミックスしたショップスペース
ここではグッチ・ガーデンのためにデザインされた
限定商品や、
世界にひとつしかないアイテムを販売
デコール・コレクションのキャンドルやマグカップ。
オンラインやほかのブティックでは手に入らない品揃え

さらに、カーテンの向こうには
ビッグニュースが!
国際的に著名なミシュラン三ツ星シェフの
マッシモ・ボットゥーラがプロデュースする
[グッチ・オステリア]。
イタリア伝統料理をベースに
マッシモ独自のコンセプトで新解釈したメニューには
キアニーナ牛ホットドッグも登場

お土産に、
グッチ・ガーデンにわざわざ行かないと
購入できない手提げバッグを
戦後の物資が不足していた時代に
ジュート素材に目をつけたグッチ。
夢のあるプリントで、女性たちを華やかに飾った

最後の最後に、
サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局で
イリスの花の歯みがき粉も買って
さっと電車に飛び乗り、ミラノへ…
フィレンツェでの楽しいあれこれを
いつまでも思い出しながら…